2016.06.30

MT5からMT6へアップグレード。【Movable Type】その2

MT5からMT6へアップグレード。【Movable Type】その1 の続きです。

 

5.最新版のMT6をDL

 

Movable Type にアクセスして、「いますぐダウンロード」で、最新版を入手してください。個人で利用するならばメールアドレスを送信後、送られてきたアドレスでダウンロードが出来ます。

 

ダウンロードしたMT6を解凍後、サーバーにアップします。「mt6」など既存フォルダを上書きしないように分かりやすい名前でアップします。4000以上のファイルがあるので、時間が掛かります。気長にお茶でも飲んで待ちましょう。

 

6.CGIの属性変更

 

アップロードした「mt6」フォルダの中にある、CGIファイルの属性を「777」(さくらインターネットの場合)に変更します。分からない場合は既存のCGIファイルを確認してみてください。

 

7.必要なファイルを「mt6」にコピー

 

旧フォルダの「mt-config.cgi」ファイルを「mt6」ファイルにコピーします。ここでプラグインやテーマも全てコピーする場合もありますが、私は最後にしました。

 

8.既存フォルダと新フォルダをリネーム

 

既存 MT5 /home/userid/www/mt/  → /home/userid/www/mt_old/

新規 MT6 /home/userid/www/mt6/  → /home/userid/www/mt/

 

9.ブラウザから mt.cgi にアクセス

 

mt.cgiにアクセスしてみましょう。アップグレード画面が出てきます。アップグレード開始ボタンを押すとアップグレードが始まります。アップグレードが完了して管理画面にアクセスできたら無事にアップグレードが成功です。

 

10.プラグインファイルにコピー。

 

使用していたプラグインを旧フォルダからコピーしてきて、新しい「plugins」フォルダにコピーします。大体「plugins」フォルダにコピーするだけで使えますが、プラグインによっては「mt-static/plugins」にもコピーが必要です。

 

そして、手直しが必要なプラグインの一例です。

 

「MT-Keystrokes」 MTバージョンを変更。

keystrokes.pl ファイルの66行目あたりの

return 1 unless $MT::VERSION =~ m(^5\.); を

return 1 unless $MT::VERSION =~ m(^6\.); に変更。

これをやらないと、再構築でエラーになります。

 

11.テンプレートを変更。

 

デザインでバックアップしたテンプレートを「/themes」フォルダにコピー。テーマでバックアップしたものを選びます。

 

12.再構築。

 

さぁー心臓の止まる、ではなく…緊張の瞬間です。good お待ちかねの再構築です。無事再構築が出来たら、大成功です。お疲れ様でした。

 

MT624.jpg

 

 

ちょっとした覚書。

 

「Lightbox」 の自動付与。

便利だった、Lightbox改良版が使えなくなってしまったので、手打ちで「rel="lightbox"」を埋め込まなくてはいけなくなってしまいました。面倒なので、自動付与する方法。

/mt/lib/MT/Asset/Image.pm

を開いて、400行目当たりに「rel="lightbox"」を追加します。

        else {
            if ( $param->{thumb} ) {
                $text = sprintf(
                    '<a href="%s" rel="lightbox"><img alt="%s" src="%s" %s %s /></a>',
                    MT::Util::encode_html( $asset->url ),
                    MT::Util::encode_html( $asset->label ),
                    MT::Util::encode_html( $thumb->url ),
                    $dimensions,
                    $wrap_style,
                );

 

「CKEditor」を有効設定。

 

MT6にバージョンアップしたら、「CKEditor」が使えなくなってしまいました。最初から入っている「TinyMCE」が有効になっているためです。

 

「TinyMCE」を無効にする方法。Movable Typeの管理画面にログインして、「ツール」>「プラグイン」>「CKEditor」をクリックすると、下のような画面が出ます。

ckeditor.jpg

システムのプラグイン設定に入り、「TinyMCE」を無効にすれば完了です。

 

【参考にさせて頂いた記事】

ありがとうございました。

 

※アップグレードは自己責任でお願いします。ぺこ <(_ _)>

 

MT5からMT6へアップグレード。【Movable Type】その1

 

MT5からMT6へアップグレード。【Movable Type】その1

 

Movable Type 5は、2015年9月30日でサポート終了してしまいました。公式では、Movable Type 6へのアップグレードを呼びかけていたけれど、失敗すれば全てぶっ壊れる…怖くて、なかなか出来ませんでした。

 

だけど、脆弱性がぁぁぁ~とか、サイバー攻撃があぁぁぁ~と目にすると、やっぱりやらなきゃと思い、でも、こんなサイトを誰が攻撃するんだ?まだ大丈夫か!なんてことを続けていて、世の中、WordPressじゃね?と思い直し、手を延ばそうと思ったけど、もうこの固い頭にはタグを理解するのは無理だと断念。いや、MTだって分かってないもん。

 

てぇ~いうことで、現状のままアップグレードすることにします。

 

とにかく、これでもかっ!というくらいのバックアップを取ろうと思います。なにがあっても、これであなたも大丈夫?

 

1.MySQLのバックアップ

 

1. バックアップ用に新しいMySQLを作ります。

さくらインターネットの「サーバーコントロールパネル」にINして、データベース設定画面から「データベース新規作成」にて、バックアップ用に新しいMySQLを作成します。データベース名は「ユーザー名_mt_buckup」などなど。

 

2. データベース設定画面の、管理ツールからphpMyAdminにログインして、現在使用しているデータベースをエクスポートします。


phpMyAdmin を利用したデータベースのバックアップ

  1. phpMyAdmin 画面左メニューから、対象のデータベースを選択します。
  2. 画面上部の "エクスポート" タブを選択します。
  3. "DBのダンプ (スキーマ) 表示" の "エクスポート" で、"全選択" にて全てのテーブルを対象にし、"SQL" を選択します。
    その他のオプションは必要に応じて設定してください。
  4. "ファイルに保存する" チェックボックスにチェックを入れます。
  5. 画面下部の [実行する] ボタンを押すと、バックアップファイルがダウンロードが始まりますので、任意の場所へ保存してください。

      「phpMyAdmin を利用したデータベースのバックアップ」 参考

 

3. 先ほど作った「ユーザー名_mt_buckup」にバックアップのためにDLしたファイルをインポートします。

 

phpMyAdmin を利用したデータベースのリストア

  1.     phpMyAdmin 画面左メニューから、対象のデータベースを選択します。
  2.     画面上部の [インポート] タブを選択します。
  3.     "インポートするファイル" に、バックアップ時にエクスポートにてダウンロードしたバックアップファイルを指定します。
  4.     画面下部の[実行する] ボタンを押すと、リストアが実行されます。

       「phpMyAdmin を利用したデータベースのリストア」 参考

 

以上、MySQLのバックアップでした。

 

2.Movable Typeのバックアップを機能を使ったバックアップ。

 

次に、Movable Typeのバックアップ機能を使ったバックアップです。ただこの機能は、レンタルサーバーの場合ちょっと準備作業が必要です。

 

バッ クアップに成功して、「ディレクトリ /tmp に正常に保存されました。公開するべきではない情報も含まれているので、ダウンロード後は削除してください。」という一文が出ます。だけどそんなファイルがどこにも無い!!とういう状態になります。はい、なりました…てへ。coldsweats01

 

そこでまず、サーバーに保存されるフォルダを作ります。

 

Movable Type本体が入っているディレクトリに「/tmp」というフォルダを作ります。一応フォルダの属性「777」にすることを忘れずに。(なぜだか属性変更しなくても保存されてたsweat01

 

次に、「mt-config.cgi」のファイルに一文を書き込み、保存します。(さくらインターネットの場合)

 

TempDir /home/userid/www/mt/tmp/

 

「mt-config.cgi」をサーバーに戻し、Movable Typeの管理画面にログインして、「ツール」>「バックアップ」にて、バックアップを実行。

 

「/tmp」フォルダにバックアップファイルが保存されてるので、DLして、サーバー上のものは削除しておきましょう。

 

以上、Movable Typeのバックアップ機能を使ったバックアップでした。

 

次は、フォルダごと保存です。

 

3.フォルダごと保存

 

サー バーにあるものをそのまま自分のPCに保存、ていうだけなんですが、少し問題があります。FTPソフトの相性です。相当大きいものなので、時間が掛かりま す。運が悪いと、途中で失敗します。これは、MT本体をアップロードする時にも見られます。なので、自分の回線、スペックに合ったFTPソフトで作業して ください。

 

4.テーマのバックアップ

 

これが私にとっては一番重要かも。coldsweats01 今までチマチマとカスタマしてきたテンプレート、全て保存しましょう。これが消えたらショックです。

管理画面から「ツール」>「テーマのエクスポート」で保存できます。

 

以上、バックアップ作業はこれで終わりです。
でき得る限りのバックアップでした。

 

MT5からMT6へアップグレード。【Movable Type】その2

へ続きます。