2017.11.15

トムが見つけた。

 

トム君が窓から離れない。
母が不思議に思い一緒に庭を見てみると、庭の畑に何かが動く。
じっと目を凝らしてみてみると、小さい子猫。
畑の何かを必死で食べているらしい。

 

母が子猫を確認した途端、トム君は「よし、教えてやったぞ。あとはまかした」と、言ったかは定かではないが、その場を離れどこかへ行ってしまう。

 

母は、それから気になって仕方ない。
しばらくしてまた見に行くと、畑から居なくなっていた。

 


「あ~どこかへ行ったんだ。」と思い、玄関に目をやると、
玄関の前にちょこんとお座りして、家をじっと見つめていたらしい。

 


「えええ!?ど~いうことぉぉ~~?」と、玄関の鍵を開け、
そーっとドアを開けると、子猫はトコトコと数歩歩き、
植木鉢と植木鉢の間に頭を突っ込みまたお座り。

 


これぞ、頭隠してお尻隠さず。
近づくと数歩歩き、ちょこんとお座りの繰り返し、
逃げるというわけでもないらしい。

 

母は困った。それには理由があるのです。

 

トムのお兄ちゃん、ブルーのこと。
ブルーは感染症、FIPで亡くなりました。

 


感染症がどれだけ怖いものか、嫌というほど身に染みました。
もうあんな思いは嫌です。二度とイヤ。

 


だから、よその猫を触ることは厳禁。
外出した洋服はすべて玄関で脱ぐ。
なるべくウィルスを持ち込まない、を徹底していました。

 


限界はあるけれど、出来ることはやろうということでした。

 

そこでこの出来事です…母は困った。わたしになんて言おうと…

 

野良猫です。なにを持っているか分かりません。

 


怖いんです。

 


とてもわたしには保護活動というものは出来ないと思っていました。

 

ただここで頭をよぎったのが昨日の夢…

 

 

あ~このことだったんか?5匹もいなくてヨカッタ…(違

 

「とりあえず、ちゅ~るでもあげて、捕まるなら捕まえて、トムのこともあるし病院で血液検査しに行こう。」

 

母は早速捕まえに行きました。
 

 

今までも近所に子猫がやってきて、ニャーニャー鳴いてるときも何回かありました。
何度か捕獲しようと思ったときもありましたが、すべての猫が元気過ぎて、
近づくや否や、ふっ飛んで逃げていく猫ばかりで、捕獲するなんて到底無理でした。

 

はっきり言って、今回もその類かと思っていました。

 

窓越しから見ていると、すんなり母は子猫を持ち上げ玄関に向かって歩いてきました…

 

「トム君、、、どうしよ。捕まえちゃった。。。」

 

今回は違ったみたいです。すんなり捕まるほど・・・・・弱っていたんです。

 

 

 

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