2021.01.18
かつての可愛さはもうどこにもない。
ミルクの嘔吐が解決して 1週間くらい経った頃…
わたしが動くとトムが突然ダッシュして足元に突進してくるようになった。
立ち上がろうとした瞬間、ズザザァーーーーってな感じで、足元に突進。
わたしはその勢いでよろける。
転倒を恐れて、身体が硬直する。
以前は足元スリスリ程度の、近寄ってきて側をクルクルクルクルするくらいだったのが、わたしをあざ笑うかのように、突進しては、ダッシュを繰り返す。
以前も書いたが、小学校低学年には車椅子と言われていたわたし。
なんだかんだと「つかまり立ち」は、かろうじて維持してきた。
だけど、それもとうとう無理になってきた。
あまりのトムの突進に、立ち上がることさえできなくなってきてしまった。
母も、いったいなんなんだ?これは・・・と首をかしげるほど。
でも、一応思い当たる節はある。
ミルクだ!!!!!!!
一年以上、ミルクに振り回された、そう!二年近くも!
病院行っても、何も異常無し。
ありとあらゆるご飯を試し、時には療法食まで試し、ふやかし、すり潰し、はたまたウェットフードまですり潰し、吐き戻し防止のために毎食後、縦抱き抱っこをし、その後温灸治療。それでも毎食後には吐くので、後片付けに洗濯。
一日のほとんどをミルクの世話に費やす日々。母は、疲労困憊。
そしてその理由は、
ただ、ドライフードを分けて与えて欲しかった。だけ。
詳しくは、ネコを保護するということが、こんなに大変なことになるなんて思わなかった。 を…
ただそれだけ。
それをなにも文句も言わず、じっと傍らで見続けてきたトム。
ミルク「おい。いいだろう。俺の要望通してやったぜ~へへへっ」なんて、言ったか言わずか知らんけれども…
ずっとうらやましかったトム…妬ましかったトム…
そして、トムの逆襲が始まったのか。
その矛先はすべて、わたし。
ミルクが治まってから、あの手この手と、わたしを困らせる。
いや、いじめられてる気がするんだけど…
PCをやるため、椅子に座ろうと立ち上がった瞬間、どこにいても走ってきて椅子を分捕る。退かそうとすると飛びついてきて首根っこに齧り付こうとする。ひたすら退くのを待つしかない。
やっと退いてくれたので、さぁと立ち上がった瞬間舞い戻り齧り付く。
噛まれる痛さに立ち上がる途中の身体は強張り固まって、椅子に座ることも、その場にしゃがむこともできず、しばしの硬直。
これの繰り返し。
そのうち体が覚えてしまい、立ち上がることが困難になってしまった。
立ち上がるのが困難って、なんと日常生活が不便でしょう。
そんなことが何度も続いているうちに、パソコンをすることさえ億劫になってしまった。
それでも、なんとか頑張って座り、パソコンを始めると…
なんと今度は、あの手この手、手を変え品を変え、ありとあらゆることで邪魔するようになった。
まずは、パソコンまわりの配線を引っ張る、齧る。
モニター上の棚にのぼり、落ちてくる。(万が一頭にでも落ちてこようなら、首の骨が折れます。)
棚に乗っているすべてのものを落としまくる。
モニターをひっくり返そうとする。(もう、やけくそになりつつある)
キーボードの上をトテトテ歩き、Ultima online内のマクロを発動させ、キャラクターを全裸にさせてから敵に突っ込ませた、かつての可愛さはもうどこにもない。
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